■ピロリ菌の発見



   このロビンウォレンとバリー・マーシャルのピロリ菌発見の
   裏側にはあるセレンディピティがあったそうです。カンピロ
   バクター培養法を導入した彼らの実験でしたが実際には目的
   の菌の培養には失敗が続いていました。そしてやって来た
   1982年4月のイースター! 当時マーシャルの実験を手伝って
   いた助手が休暇を取ったため、マーシャルはそれまで数日で
   終わらせていた培養を、仕方なく5日間もそのまま放置した
   ままで続ける事にしたのです。すると、イースターの休暇が
   終わった時、培地上には細菌の「培養コロニー」が出来ている
   ではりませんか!?

   「培養コロニー」とは細菌や培養細胞などが形成する単一細胞
   由来の細胞塊の事で、これこそが、そう、ピロリ菌!!ピロリ菌
   は実はは増殖が遅く、培養には長時間を必要とする細菌であった
   訳です。こうしてイースターの導いた放置からピロリ菌は発見
   されました。

   何だかつい最近どこかで聞いた事のあるような話ですね。
   「セレンディピティ」とは”偶然の奇跡”という意味で研究の
   世界でステータスを手に入れるためには、努力や発想力ととも
   に重要な存在だとされているそうです。ロビンウォレンと
   バリーマーシャルはこのピロリ菌の発見により、2005年の
   ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

   ピロリ菌は口から簡単に新入する事の出来る細菌で、40代の
   成人なら約50%、50代の成人になると約70%の日本人がすでに
   感染していると言われています。勿論全ての人がこれによって、
   胃疾患を発症する訳ではありませんが、胃ガンの犯人にもなる
   ピロリ菌、是非関心を持ってみてはいかがでしょうか?


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